第35回 ゆりっくす日曜百円寄席
2010年5月9日(日)

今回も前売り170枚は完売。当日券めあてのお客様には、さぞかしご迷惑をお掛けするのではと心配しておりましたが、
暖かいお天気の中、ご予定がお出来になった方が多かったか、あるいは、他のイベント(九州交響合奏団定演、外では
市民テニス大会・・・)が盛りだくさんで、駐車場も朝から満杯であったせいもあったか、とにかく、開場後のお客様の出足
はイマイチ。スタッフは気をもみましたが、それでも開演前には140名のお客様に恵まれ、この日も開演となりました。

 
ユリックススタッフ手作りのポスター。写真映りが気になります(笑)。


ほどよい会場の入り。最近はお若いお客様も多くなってきました!



「読書の時間」(桂三枝作) 粗忽家酔書
   

今回は「今の教育問題をするどくえぐる!?創作落語特集」ということで、桂三枝師匠の教育ネタ?の創作落語特集に。
開口一番は、酔書の「読書の時間」。この企画のために大急ぎで仕上げたネタおろしとあって、本人は不安そうでしたが
いざ開演すると、お客様ははじめからスロットル全開状態!よく笑っていただきました!ネタのチカラは大きいですね〜!



「宿 題」(桂三枝作) 粗忽家勘タン
    

続いては、勘タン君の「宿題」。これまたこの日のためにネタおろしした新ネタ。鶴亀算などのワケのわからない塾の宿題
に悪戦苦闘するお父さんがポイント。「鶴と亀で頭は16.足は44本、さて鶴亀それぞれ何匹いるでしょう?兄弟一緒に駅に
向かい家を出たが21分後、弟は105メートル遅れたので後半1分間に20メートル早く歩いたら兄が駅に着いた時、弟は
60メートルに近づいていた。兄が時速5・1キロで歩いたとして、家から駅までは何メートルか?」・・・こんなに頭使う落語は
他にはありません!お客様は落語に合わせて真剣になって考えてらっしゃる、その客席の間がなんとも可笑しい一席〜!



紙切り  粗忽家酔書
  

この日は「母の日」。もしくは「教育」がテーマの会なので、それなりのお題が出るかと心の準備をしておりましたが・・・
出たリクエストは「菖蒲」、「藤の花」、「紫陽花」!え?「カーネーション」じゃないの?そう、世の中は甘くないのです。
しかも苦手な植物のオンパレード。でも、お客様は神様。なんとかかんとか場をつないで「切り」抜けた次第。
(左から「菖蒲」・・・たしか正楽師匠のお手本にこんなのがあったなあと思い出しながら。真ん中「藤の花」・・・けっして
祝詞をあげている巫女さんではありません(爆)。右が「紫陽花」・・・手に持ち替えただけ?そうです。はい。)


「くもんもん式学習塾」 寿亭茆町
  

トリは満を持して茆町さん。精神科医としての教育放談をマクラでたっぷり。説得力あります。ネタは三枝落語でも
「古典」の部類に入りそうな20年以上前の新作「くもんもん式学習塾」。「もし、やくざが塾をはじめたら・・・」という
テーマのもとに生まれた三枝創作落語ですが、ちっとも古臭くないのがスゴイ。近年の相次ぐ暴追運動の中、もしか
したら、こんなこともあってるのかも・・・と思ってしまうほどよく出来た噺。熟練の語りで客席は爆笑の連続でした。






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