第36回ゆりっくす日曜百円寄席
2010年6月13日(日

どんよりした天気の中、朝からユリックスの駐車場はガラガラ。いつもは9時にはもう警備員が出て、「満車」のプラカード
をちらちらさせているのに、今日は??と思っていると、案の定。イベントは我が「百円寄席」と、パナソニックの薄型TVの
展示会のみ!向こうは30万円、こっちは100円、勝った!って何が「勝った」のかよく分かりませんが、とにかくお客様
が、わんさかお越しになるかと思いきや、前売り販売済枚数を聞くと130枚ほどだとか。なるほど、お客様の出足は鈍い
わけ。それでも当日のお客様には長い間並んでいただくようなこともなく、すんなり入っていただいて、最終的には129名
のお客様にお越しいただいての開演と相成りました。 ご来場いただきましたお客様、心より感謝申し上げます!!!





一、「煮 売 屋」 粗忽家勘タン



お馴染み、上方落語の旅ネタ。「七度狐」に入っていく手前までの煮売屋の様子の一席。
本人は自分の出来に満足はしていなかったようですが、いつもどおりの温かいお客様の
笑いに乗せられて、会場を温めるという開口一番としてのお務めを終えてお疲れさま。


一、「徳ちゃん」 粗忽家酔書

  

今回がネタおろしの廓噺。しかも、プロもほとんど演り手のない珍品。持っているカセットテープには
「艶笑噺特集」と書いてある。日曜の朝から、しかも子どもも居たりする会場で演れるのか…と、ちょいと
不安な時もありましたが、いわゆる廓の「陰」の部分はカットして、後半の「陽」のドタバタに焦点をあてる
ことに。本番では「笑いに来ていらっしゃる」お客様に助けられて花魁の田舎者キャラもハマりました!



一、「二 人 癖」 味付亭紺染



今回、大阪からゲストとしてお出でいただいた紺染さん。大阪の天狗連では知る人ぞ知る存在です。
今回は茆町さんのご紹介で百円寄席の高座にあがっていただくことになりました。高座の後の感想は
「お客様の反応がいいんで、ついついマクラを長くやってしまいました」その分お客様はたっぷり紺染
さんの本格上方落語を堪能できたかも。本場のもっちゃりした上方弁で語られる一席は秀逸でした。



一、紙切り 粗忽家酔書



鋏試しは「宝船」。お題を頂戴して「鯉のぼり」、「紫陽花」、「ホタル」。「ホタル」は初モノ。
『大きなホタルを一匹切っても絵にならないし…やっぱり人を配して、「ホタル狩」の図かなあ…
でも、どうやって小さくて光るホタルを表現する?う〜ん…』実はこんな思いが、真っ白な紙に
向かいながら、10秒くらいの間に頭を駆け巡っているのです(笑)で、出来たのが上図。リクエ
ストした小学生の男の子の寂しそうな笑顔が高座からよく見えました…勉強致します。はい。




お客様も固唾を飲んで見守って…


一、「死ぬなら今」寿亭茆町



今回のこのネタも珍品。サゲ(オチ)がそのままタイトルになって、一番最初に出てくるという噺。地獄の閻魔大王の
描写は、あの大作「地獄八景亡者戯」を彷彿とさせるもの。しかしながら現代の社会のパロディー精神が遺憾なく
発揮された茆町さんの高座にお客様も大笑い。肝心の最後のサゲで元に戻って「だから死ぬなら今」!



 

ゲストの紺染さんには下座のお手伝いもしていただきました。 会場には新しいお客様もチラホラ。




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