第40回ゆりっくす日曜百円寄席
2010年11月21日(日)

今回は、関西アマ落語界で活躍中の立の家猿之助さんをゲストにお迎えしての会となりました。
猿之助さんは、関西アマ落語の本格コンテスト「全日本社会人落語選手権大阪本選」での優勝経
験や、本年度、池田市で行われた「第2回社会人落語日本一決定戦」で堂々の3位に入賞など、そ
の実力は折り紙つき。そうした実力者がゲストとして来て下さるのも、みんなお客様のお蔭。今回も
お越しいただいたお客様に喜んでいただこうと、 出演者一同、 精一杯の高座を相務めました。


一、「一目上り」粗忽家酔書



「ひとめあがり」というこの噺は、文字を知らない江戸っ子に、格言や慣用句、仏教のありがたい言葉を
教示するための「教養落語」だったとも言われています。私も賢くなりました。この噺、よく出来てます!
もしかしたら、落語の中で構成が大変よく出来た噺の中の一つだと思うのですが、いかがでしょうか。



一、「遺言」(小佐田定雄作) 立の家猿之助



今回のゲスト立の家猿之助さんは平成17年第11回全日本社会人落語選手権大阪本選で見事優勝され
た実力者です。今回のネタはその時の優勝ネタである「遺言」。父親の遺言を聞こうと東京から出て来た
主人公が、最期を看取った親類関係をまわるのですが、このそれぞれのキャラが面白い。さすが猿之助
さん。どの人物もしっかりキャラ分けして個性を持たせてあるので、それだけで面白い!会場は大爆笑!



一、紙切り  粗忽家酔書



鋏試しで「相合い傘」のあと、お題を頂戴して「うさぎ」、「紅葉狩り」、「大相撲」の三つ。「うさぎ」は来年の干支。
ついこの前に「虎」を切ったと思ったのにもう来年の「うさぎ」。早いですね・・・。「紅葉狩り」はかなり怪しい出来。
「紅葉」を桜の花びらに代えれば「お花見」にもなる図。きっと正楽師匠は紅葉の枝もささあっと切られるんでしょうね。



一、「親子酒」寿亭茆町



このネタの上方版は唐辛子をいっぱい入れ過ぎたうどんの「びっくり食い」のくだりが強烈。山のような唐辛子が
目に浮かびます。それにしても、お酒は飲みすぎてはいけませんなあ。酒毒がまわって、相手の顔が三つにも
四つにも見えたり、家がぐるぐる回るように見えたりする・・・まあ、これは幸せな親子ということで許せますかね。





一、会長あいさつ



全ての番組が終了後、会長からお客様に、この11月の百円寄席の出演叶わず亡くなった
粗忽家勘タン君の訃報が伝えられました。お客様からは驚きのあと悲痛などよめきが・・・。
勘タン君は明るい上方落語で寄席ではお馴染みであっただけに、お客様の反応もうなずけ
ます。 会場外には、ユリックススタッフの方が急遽用意して下さった勘タン君のこれまでを
紹介するパネルが飾られ、訃報を知らされたお客様からは口々に惜しむ声が聞かれました。
 出演者は皆、訃報の動揺をお客さまには見せまいと気を張っていただけに、寄席が終わって
ほっとすると同時に、あらためてその早すぎる死を実感し、寂しさを感じた次第です。



ロビーの勘タン君のパネルには手を合わせるお客様も・・・。



百円寄席トップ  勘タン君の訃報のお知らせ













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