第42回ゆりっくす日曜百円寄席
2011年1月9日(日)

毎年、1月の第2日曜日は、宗像ユリックスにて宗像市の成人式。 しかも時間は10時30分開式で、百円寄席と、もろブッキング。
でも、車で送って来られた身内の方が百円寄席についでにお越しになるかもしれないという、セコイ期待を持ちながら開場しました。
今回の前売り状況は、ユリックスさんによると108枚。 当日券も入れれば100名以上のお客様がお越しになるつもりで一番太鼓で
お出迎え!最終的には99名のご来場でしたが、寒さと駐車場の満杯のせいとしておきましょう。まあ、人数としては残念でしたが、
そこは百円寄席に通って下さるお客様。今年も温かく出演者を迎え、反応よく笑って下さいました。 今年も楽しいスタートでした!

   

  



一、「転失気」 粗忽家 酔書

  

まずは、新春らしい小噺から・・・「お坊さんが二人いるよ」「和尚がツー(お正月)」お馴染み先代林家三平の小噺で
お客様は苦笑。計算通りです(笑)。続いて天皇陛下がおならをなさったという小噺に、皇太子様が便秘になられた
という小噺を連発。そして本題は「転失気」。新春早々くさい芸でありました〜。因みに今回の寄席の前に、御贔屓の
お客様から、なんと高座用の座布団をいただき、さっそくそれを使わせていただいていただきました〜!!。 この
座布団がしっくり馴染むように、今年も張り切って高座にあがりたいと存じます。ありがとうございました!!m(_ _)m


     一、「動物園」 寿亭 茆町

   

当初はここで爪田家桐璃君の登場の予定だったのですが、三日前にメールで「インフルエンザにかかってしまいました!」
との連絡が。さすがにこればかりは仕方ないので、急遽、茆町さんに連絡してトリと二席やっていただくことになりました。
茆町さんは、出番が増えたせいかいつもより楽しそうに高座へ。客席からは終始反応のいい笑い声が聞こえてきました。


    一、 紙切り 粗忽家 酔書

  

昨年の十二支「虎」でハサミ試しのあと、お題を頂戴して、「うさぎ」、「成人式」、「転失気」!「うさぎ」は正楽師匠のを真似
して真ん中に「卯」の字を入れたつもりが「卯」に見えない。でもそこが紙切りの宿命。いったん切ってしまったものは元へは
戻らず、一応お客様にはお見せしたものの、納得がいかず、あとで楽屋で切り直し、お客様にはそれをお持ち帰りいただき
ました。 「成人式」は想定内であったものの、内心は『出なきゃいいがなあ・・・』と思っていたら、やっぱり出ました(苦笑)。
記念写真のイメージだったのですが…。 決して愛の告白をしているのではありません。。「転失気」は和尚が医者の先生に
「三つ組みの『転失気』」を見せている場面。説明しなければわからない出来。たくさん冷や汗をかきながらなんとかj今年の
初紙切りを務めましたが、お客様は喜んで下さったので、それでよしとします。 切り直さなくてもいいように勉強しなくては!


     一、「崇徳院」 寿亭 茆町

  

茆町さん、二席めは「崇徳院」。高津神社の茶店で出会った娘に恋煩いの息子作次郎のために親旦那は出入りの
熊五郎に相手の娘を捜させるが・・・。たくさんあるクスグリでどんどんお客様を噺に引き込む茆町さん。相変わらず
表情豊かです。キセルで煙草をふかせる場面では表情だけでお客様も大爆笑。この噺、江戸落語でも演じられま
すが、元は上方落語中興の祖、初代桂文治の作。もともとのサゲは崇徳院の歌をもじって「割れても末に買わんと
ぞ思う」というもの。しかし、鏡が割れるというのはよくないということで、近頃はサゲをつけないとか。この日の高座
も、「一対の夫婦ができあがります。崇徳院というおめでたい一席」としてお開き。たっぷり二席お疲れさまでした。




     打ち出しの前にお年玉抽選会。ユリックスさんのご好意で、「能」公演と、「映画鑑賞券」のお年玉。当たった
方々は嬉しそうにお帰りでした。2011年もどうぞ百円寄席、よろしくご贔屓のほどお願い申し上げます。
 
           お囃子:九州寄席囃子の会小きぬ社中


 

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