第44回ゆりっくす日曜百円寄席
2011年3月13日(日)10時30分開演


二日前に起きた東北地方太平洋沖の大地震の被災のニュースが刻々と流れるなか、「こんな時に落語会を開催して、
お客様が来て下さるのか。そして笑って下さるのか…」そんな思いがあり、まして高座に上がるほうも、気持ちが乗らな
いかもと不安がありました。しかし、神戸で実際に震災に遭った経験を持つ茆町さんから「こんな時こそ平常心を保ち、
何ができるかを考えることが大切。こんな時こそ、被災した方や被害を受けられた方に元気が届けられるよう、頑張りま
しょう」とメッセージがあり、よし、それならばと、いつもは「おひねり箱」として使っている箱を急遽「義援金箱」とし、なに
よりも、足を運んで下さったお客様に、精一杯楽しんでいただこうと、出演者一同、気持ちを込めて高座に臨みました

一、「手紙無筆」粗忽家酔書
 


今回はなかなか演目が決まらず、「手紙無筆」に決めたのが前日。口慣れたネタとはいえ、ところどころ
定まらない怪しい間や台詞が・・・。それでも今回もありがたいお客様の笑いに助けられました。感謝〜!


一、「胴切り」寿亭茆町



何回聞いても「けったいな」ネタですなあ〜。胴と足が別々に奉公する?どういうこと?? まともな頭では理解
できません。 とことん「落語的」に頭を軟らかくしないと(笑) 確かにこのネタは落語でしかできないのでは
ないでしょうか。お芝居や映像ではグロすぎて笑えないでしょうし。落語の世界の包容力を示していただきました。


一、紙切り 粗忽家酔書



「梅に鶯」に続いてお題を頂戴して「五重の塔」「トランペット」「ひな祭」。「五重の塔」は以前、ご注文いただいて
受け取り損ねてしまわれた方のようでした。喜んでいただけたでしょうか。「トランペット」を注文したのは高校生!
私が「今日感テレビ」の生放送で上手く切った(切れなかった?)「トランペット」を知っててのリクエストでした。
テレビでの生放送の時よりは上手くいったかも。洋楽器は難しい…。正楽師匠ならどんな図案を切られるのでしょうね。




一、「天神山」千里家圓九



今回のゲストは大阪で活躍中の千里家圓九さん。大学の落研時代から名を馳せ、社会人落語家となってからも、
「全日本社会人落語選手権大阪本選」六度の優勝や、池田市での「社会人落語日本一王座決定戦」で決勝にコマを
進めるなど、その実力はアマ落語界では折り紙つき。今回はハメもの入りの大ネタ「天神山」を口演いただきま
した。前半の「変ちきの源助」後半の「胴乱の安兵衛」と主人公が生き生きと動きまわる高座にお客様はぐいぐい
引き込まれ、あっという間の40分の高座。打ち出し後のお客様の満足そうな笑顔にスタッフ一同も笑顔でした。

ホーム 百円寄席トップ 掲示板


















100MB無料ホームページ可愛いサーバロリポップClick Here!