第62回ゆりっくす日曜百円寄席

2012年11月11日（日）

未明まで降ってた雨は上がって、ちょいと日が射したりもしてましたが、どうもはっきりしないお天気。
　会長の酔書師匠は、お勤めの為、本日は休演。　　ホームページのトップページには酔書師匠の休演
が告知されてましたんで、すっきりしない空模様と相俟って、　お客様の入りが悲惨なことになるんや
ないかと心配しておりました。ユリックスの職員さんによると前売券は75枚にとどまったと聞き、心配が
当たってしまいましたが、最終的には98人とまずまずの入りとなりました。で、開演。トップの紺染師匠
が登場するや会場は上々の雰囲気になり、マクラから大受けで、そのままの勢いで根多に。「半分雪」
は、普通は「半分垢（はんぶんあか）」と呼ばれていますが、　ネタバレするので今回は「半分雪」に。
相変らずの紺染ワールドにお客様は大爆笑。しっかり会場を盛り上げて手前に繋いでくれはりました。
　『昭和任侠伝』は2000年8月以来の高座で、どうなるかなと案じながらでしたが、笑い上手のお客様の
助けで、楽しく喋らせてもらえました。ちょこちょこと入れ事を思いついたんで、試してみましたが、何とか
使えそうな感触を得ることが出来ました。続く紺染師匠の『天王寺詣り』は上方落語らしい味わいで、
ハメモノも楽しんで頂けましたし、お見事の一言です。そして手前の『粗忽長屋』。こちらは3年ちょっと放っ
たらかしにしてたんですが、何とか引っ張り出してみました。やっぱり粗い落語になってしまいましたが、
手前の思惑以上に笑ってくださったんで、ありがたいことでした。そんなこんなで、何とか酔書師匠の
留守を守ることが出来たかなと安堵しています。ご来場いただいたお客様には心より感謝申し上げます。
（寿亭茆町談）