栄歌さんの爆笑落語に憧れる勘々君が「ぜひ前座をさせて下さい!」と栄歌さんに直訴。「酔書さんがいいなら」と出演が決まったいきさつがあります。本人曰く「気合いと適度の緊張の中」彼らしい昇太版「つる」を演じました。「知らないあなたの老人が…」は大ウケ。
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このところの栄歌さんの持ちネタの中では比較的よく高座にかけられている自家薬籠中のネタのよう。7月の川之江でも聴かせていただきました。ご本人は、盗人の「えらい、すんません!」での演じ方に試行錯誤があったようですが、会場は爆笑の連続。裏で聴いていて「この会をやってよかったなあ…」とつくづく思っていました。 |
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この会が決まって、演目を考える際にまず頭に浮かんだ噺。栄歌さんの爆笑落語においていかれないためには何か飛び道具が必要…ということでハメモノ入りの「七段目」となったわけです。小きぬさん編集の仮名手本忠臣蔵のビデオで芝居の場面を何度もおさらいして臨んだので、その場面はまあまあだったのですが、ひょいっと気が抜けたところで、定吉の上下(かみしも)を間違えてしまいました。あーあ、もったいない!小きぬさんとのハメモノも上手くいったのになあ…。 |
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実はこれは今回がネタおろし。東京の寄席で聴いた圓太郎師匠の高座が楽しく、いつか演りたいと思っていたのになかなかこれはという音源がない!同時にどの音源もサゲが今ひとつで、随分考えた末に結局今回のサゲを考えつきました。尾篭な噺のサゲとしてちょっとでもキレイかなあと自画自賛。紙切りでは小学生の女の子が「寄席」というお題を出してくれて感激。「舌を出したアザラシ」には苦戦し、「バナナの叩き売り」の男の子とは『漫才』をしてしまいました(笑)。
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演目の中でこの主任ネタだけが最後まで決まらなかったのですが、少しでもお客様に納得していただく完璧なハメモノの高座を目指した栄歌さんの気持ちがそうさせたんだろうと思います。前日の夜から、当日の午前中にかけて小きぬさんちで何度もきっかけ合わせをし、ああでもないこうでもないと演者、下座とも稽古したお陰で、手前味噌ですが本番はかなり完成度の高いハメモノに仕上がったんではないでしょうか。九州でこれだけのハメモノが実現できたのは、演者のレベルの高さと、小きぬ師匠のお陰です。感謝!!
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…ということで、延べ約70名のお客様にお越しいただき、演者二人は大満足でした。
これも蔭でいろいろご援助いただいた内浜落語会、宗像落語会、岩田屋コミカレ落研、
噺の会じゅげむ小倉出張所の皆さんの御蔭とあらためて感謝致します。
※寄席の写真、打ち上げの様子などは
「噺の会じゅげむ小倉出張所」のHPにて御紹介いただいています。
どうぞそちらも覗いてみて下さい。
噺の会じゅげむ小倉出張所
http://www1.bbiq.jp/jugemu/
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